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社会公益賞

社会公益賞:贈呈式

◎ 第52回(平成30年度)

日時:2018年9月14日(金)12:30−13:30
場所:法曹会館 2階 高砂

-第52回キワニス社会公益賞贈呈式-
受賞団体:最優秀賞 ハイリハキッズ―高次脳機能障害の子どもを持つ家族の会
優秀賞 子ども村:中高生ホッとステーション

人知れず社会のため、人のため活動している上記2つの団体をこの度社会公益賞授賞団体として取上げた理由、環境は以下のとおりです。

○ 最優秀賞 ハイリハキッズ高次脳機能障害の子どもを持つ家族の会

事故、病気による脳機能障害のため、昨日まで普通の生活、振舞ができていた幼児が、突然何の記憶もなくなり、表情も能面のように冷たいままで笑顔がすっかり消えている。長男が3歳の時O157食中毒が原因で医者にかかっても手の施しようがない絶望に襲われた代表の体験は、何を親としてすればよいのか、同じ悩みを持つ親たちの相談相手、心のよりどころとして信頼されている。全国に約5万人いる高次脳機能障害の子どもを持つ親の相談相手として行政、医療分野との協働により活動している。

○ 優秀賞 子ども村中高生ホッとステーション

これまで食の提供、学習支援、生活支援等子ども食堂が各地で活動しているが、居場所の提供にとどまることなく寄り添って共に歩むを目指して活動している点に注目。さらには、区社協を巻き込んで支援を必要とする中高生の子ども達に関する情報交換を行うネッワークを設立し上手く運営している。何にもまして、当の子ども達が活動の主旨を素直に理解し地元の主婦とも心を通わせる場が実現していることに感動。

社会公益委員長 都甲洋史

○ 受賞者のことば

● ハイリハキッズ―高次脳機能障害の子どもを持つ家族の会 代表 中村 千穂氏

この度は第52回社会公益賞を賜り、厚く御礼申し上げます。大変光栄でございます。ハイリハキッズを代表いたしまして、御礼のご挨拶を申し上げます。

ハイリハキッズは高次脳機能障害の子どもを持つ家族の会です、2007年に発足しました。主な活動としましては、奇数月の第3日曜に定例会を開催し、親の話し合いとキッズタイム(保育活動)を実施しています。参加者は高次脳機能障害を持つ子どもとその家族、医療専門職、学生ボランティアの方々です。日曜日に開催しているので家族全員で参加する会員が多いです。また、年々参加家族が増加しており、2013年にはハイリハジュニアが発足しました。今年度からキッズ、ジュニアの参加年齢を改め、キッズは小学生以下のお子さんとその家族が参加する会になりました。現在の会員家族数は14家族です。

私たちはわが子がある日当然、病気や事故などで脳にダメージを受けて、その後遺症として高次脳機能障害を負いました。我が家は今から14年前、現在高校3年生になる息子が3歳の時に、当時小学校4年生だった娘と集団食中毒にあいました。娘は無事回復しましたが、息子は脳内出血、脳梗塞、急性脳症を発症しました。

子どもの高次脳機能障害の症状そのものは発達障害の特性とよく似ています。しかし、中途障害であるということが、生まれつきの障害を持つお子さんとの違いであり、小児発症の高次脳機能障害における支援の難しさでもあります。本人も家族も、受傷・発症前に戻りたい、治したいという想いが強いです。定例会では、医療専門職の先生方からアドバイスをいただきながら、話し合いを重ねています。今年の3月に行われた10周年記念イベントで、中学生のお子さんをもつお母さんが「あの1番キツイ時に、いつもハイリハキッズの存在に救われてきました。次に行った時に相談しようと。これからも家族会が、不安、悩みを抱えている家族の逃げ場であり続けられますように。」というメッセージを寄せてくださいました。

先ほど、当会は「笑顔」を大切にしている会とご紹介いただきました。ありがとうございます。私たちは、笑顔を失くした子どもを育てた経験があります。私は息子のキラキラした瞳、口角がキュッとあがった笑顔が大好きでした。ですが、この障害を負って消えてしまいました。目に力がなく、ぼーっとしていることが多く、私は「息子の笑顔を返してほしい…」と思っていました。だからこそ、私たちは子どもたちの笑顔を大切にしたいと強く願っております。今年も9月22、23日に全国の仲間と宿泊イベントを実施します。子どもたち、家族の大きな笑顔が見られますよう、日々準備をすすめているところでございます。

今回の受賞を心の励みとしまして、今後も微力ながら小児支援、ピアサポートの充実に努めてまいります。本日は誠にありがとうございました。

● 子ども村:中高生ホッとステーション 代表 大村 みさ子氏

本日はこのような名誉ある賞を頂き、ありがとうございました。
一緒に立ち上げから子どもの居場所作りの活動を続けてきたスタッフ全員にとりまして、これまでの活動を認めていただいた思いで、大変感激し、感謝しております。
社会人になる進路を決める時期にいる中学生、高校生が余りにもサポートされていないことから、この会を立ち上げました。
中学生、高校生の時期は思春期でもあり、家庭内でも余り話さなかったり、自分自身でも自分が何なのかわからなく、悶々としている時期でもあります。
私達が活動を続けていく中で、子ども達の貧しさが浮き彫りになりました。
経済的な貧困だけでなく、経験の貧困や、孤立しているという関係性の貧困や、この様に生きるしかないといった選択肢の貧困です。
そして、それは学校でも家庭だけでも支援しきれていません。行政のたくさんの制度が在っても、子ども達の毎日はサポートしきれていません。
子ども達に一歩踏み込んで、これからは地域がサポートをしていく段階です。
子ども達の個別支援をしていく段階だと思います。
子ども達の成長には長い期間が必要です。その長い期間の支援は、地域だからこそできる事だと思います。
私達はいずれ高齢となり、これまでサポートをしてきた子ども達が地域で育ち、今度は私達を支援してくれる人となるのだと思います。
本日はありがとうございました。

贈呈式

贈呈式

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